名古屋市瑞穂区の県道交差点で下校途中の女児2人が死傷した交通事故から、24日で1年。愛知県警は、通学時の子どもが巻き込まれる事故を1件でも減らそうと、登下校時間に合わせて県内103カ所で交通取り締まりや見守り活動をした。
事故は昨年3月24日に起きました。修了式を終えた女子児童2人が、青信号で渡っていたところ、車にはねられました。3年生の児童が亡くなりました。車を運転していた男は禁錮5年の有罪判決が確定しました。判決は、男が爪切りの中の爪をごみ箱に捨てることなどに気を取られ、赤信号を見落として交差点に進入したと認定しました。
事故のあった同区の「田辺通6丁目」の交差点付近では、午前10時ごろから警察官約20人が立ち、修了式から帰る小学生らを見守った。昨年の事故も修了式の直後に起きた。
事故を受け、市は現場交差点の横断歩道に「エスコートライン」を引いた。緑色で舗装し、ドライバーに注意を促すものだ。県警も西日が当たっても誤認しにくいLED式信号に切り替えるなどの安全対策も進めた。
近くの瑞穂公園東児童園には、交通安全を願うモニュメントが設置された。市によると、亡くなった女児(当時9)の遺族から市に寄贈された。遺族は園内にヒガンザクラも植樹したという。
亡くなった女児の遺族は、名古屋市にモニュメントを寄贈しました。「瑞穂の桜がみんなの心を結び、子どもたちの “笑顔の花” がいつまでも咲き続けますように」とメッセージが添えられていました。
女児の父親は弁護士を通じて、「学校に通う子どもたちの『行ってきます』、『ただいま』の声が心地よく響く、当たり前の社会が、いつまでも続くことを切に願っています」とのコメントを出した。
父親は、女児のためにお膳を…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル